「断れない」モヤモヤから解放!/『「断れなくて損している」を簡単になくせる本』大嶋信頼

てつやま
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こんにちは、てつやまです。

今日紹介する1冊はこちら

『「断れなくて損している」を簡単になくせる本』大嶋信頼

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本書は、「なぜNOと言えないのか」についての仕組みを解説、説明しています。NOと相手に伝えることで、私たちにどんな素晴らしいことをもたらしてくれるのかということを伝えてくれる本。

なんでこの本を読んだの?

てつやま
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私自身も、なかなかNOと断ることが苦手。

断りたくても断れないしんどさを知っているため、
「断り方」を学びたくて読んでみました。

本の内容で大事な3つのポイント

①「NOと言えない」のは、「ひらめき」が溢れているから!

②「NOと断る」思考法

③どうしても断れない人への対処法

一つずつ解説していきます!

①「NOと言えない」のは、「ひらめき」が溢れているから!

頼まれた時に考えていること=ひらめき

相手から頼まれた時に頭の中に湧き出ることば。

「断ったら相手が困るんじゃないかな」

「関係性が壊れてしまうかも」

「嫌われるかもしれなくて怖い」

断りたいのに「NOと言えない」際、頭の中にはこれらの

「断れない理由」

という名のひらめきが、無限に湧き出してきます。

頭の中がその「ひらめき」に占領されて、他のことを考える余力を奪ってしまう。

そして、「NOと言う」という判断が出来ず、ついつい引き受けてしまうのです。

つまり、極論を言えば、この「ひらめき」を頭の中から追い出すことさえできれば、
「NO」と言えるはずです。

次に、この「ひらめき」を頭の中から追い出す具体的方法、思考法について紹介します。

②「NOと断る」思考法

相手の気持ちを考えない

「ひらめき」の中には、相手の気持ちを考えているものがあります。

たとえば、

「断ったら、相手が苦労するんじゃないかな」

「別の相手に頼んで、その人がイヤな気持ちになるかも」

「頼まれ事を断られると、落ち込んじゃうかもしれない」

自分の気持ちだけだったら、自分で気分転換すればいいのですが、

相手の気持ちは、こちらからは変えることができません

そのため、変えられないものを想像して、自分事に考えると

「苦しい!」

だから

「断れない!?」

となってしまうのです。

人の気持ちに寄り添える優しい人だからこそ、断れなくなってしまうのです。

そこで、一度「相手の気持ちは考えない」と決めて、頼まれごとを聞いてみてください。

すると

「調子悪いし断りたい」

「この人この前も同じような頼みごとをしてきたな」

「自分の仕事で手一杯だな」

と、自分にとってのメリット、デメリットで判断することができるようになります。

自分のメリットが何かわからないあなたへ

もし自分のメリット、デメリットが、頭の中から浮かんでこないという人がいるなら、

まだ、相手の気持ちを考えてしまっているのかもしれまんせん。

自分のことを大事にするために、あえて

「相手の気持ちを考えない」

もっと、自分に正直になってもいいと思います。

また、「メリット」という言葉に打算的な意味合いを感じて、なんとなく 忌避しているならば、

「自分の心地よいと思う状態は何か」

を、突き詰めて考えてみるのもいいかもしれません。

基本的信頼感をもつ

基本的信頼感とは、相手は自分と同じ人間であるから信頼できるという感覚です。

「相手も自分と同じ人間」

自分だって、頼みごとをして断られることもあります。

だから、相手だって、断られることも許容しているはずです。

「相手は宇宙人」の想いが強すぎるとしんどくなる

これと逆の考え方が

「相手を宇宙人と思え」

という捉え方です。

これは、世代が離れていたり、生まれ育った環境が異なることで、
自分では理解できない言動をする相手に対しての捉え方を示した言葉です。

宇宙人なんだから、分らないのは当然。

言葉も、通じるように翻訳しながらコミュニケーションを取る必要がある、という考え方です。

しかし、この考え方が極端になると、周り中「宇宙人」だらけとなり、
とてもしんどいはずです。

相手が宇宙人、自分とは違う相手だと、おいそれと断ることもできません。

断れない人の特徴として、「相手は宇宙人」「相手と自分は同じではない」

という感覚が強いのかもしれません。

相手は私と、「同じ」時々「宇宙人」

「相手も自分と同じ」という基本的信頼感は、必ず持っておかないとならないものです。

ただし、「何もかも相手と自分は同じ」というわけでもありません。

どちらか、ではなく、どちらも、もって使い分けるのが、生きやすくなる秘訣です。

「断ること=人格の否定」ではないことを知る

断れない人は、断ることが、相手の人格否定だと捉えがちです。

「断ること=人格の否定」ではない

という考え方は、私たちが健全な人間関係を築くうえで重要なものです。

多くの人は、断ることで相手を傷つけたり、関係が悪化したりするのではないかという不安を抱えがちです。

しかし、本書では「断ること」は相手の人格そのものを否定する行為ではなく、
単に提案や依頼に対する選択だと説かれています。

「あなたを否定しているわけではない」というメッセージ

特に印象的だったのは、「NO」を伝える際に必要な共通認識の重要性です。

断る理由を明確にしつつ、

「あなたを否定しているわけではない」

というメッセージを添えることで、お互いに安心感を得られると述べられていました。

このアプローチは、親子関係や職場の上司部下など、上下関係においても有効です。
上下の力関係ではなく、対等な対話を通じて関係を築くことが可能になるのです。

「断る」が、人間関係を成長させる

また、断ることによって相手が成長し、より対等な関係が築けるという視点も新鮮でした。

「断る」行為は、単なる拒否ではなく、お互いの信頼感を高めるプロセスであることを改めて認識しました。

このような考え方を持つことで、無理なく「NO」を言えるようになり、
ストレスの少ない人間関係を構築できるのではないでしょうか。

③どうしても断れない人への対処法

動物的な人には人間の常識が通用しない

動物的な人とは、「弱肉強食」の思考を持ち、人間的な

ギブ&テイクの概念が通用しない存在です。

このような人に対しては、自分を守りつつ、対処することが求められます。

本書では、動物的な人との付き合い方として、

頼まれた内容に対して同等のお願いをすることで、関係性を調整する方法が提案されています。

例えば、

「これを引き受けるなら、代わりにこれをお願いしたい」

という具合に、お互いが対等であることを示す言動を取ることが重要です。

こうすることで、利用されるだけの弱者に留まらず、
人間的なつながりを維持することが可能になります。

そもそも人の苦労は理解しがたい

人の苦労を完全に理解することは、非常に難しいことです。

本書では、同じ経験をしても苦しみの感じ方が人それぞれ異なるため、
他人の苦労を推測するのは儚いものだと指摘されています。

さらに、他人の苦しみに思いを馳せない人もいれば、
考えすぎてかえって自分の負担を増やす人もいるのです。

このような現状を踏まえると、

「自分のしんどさを相手が理解しているはず」

という希望は期待しすぎないほうが賢明です。

自分のしんどさを言葉にして表現する技術を磨き、具体的な言動で伝えることが、
より健全な人間関係の構築に役立ちます。

なぜか断れない相手は「支配者」かもしれない!?

断れない相手は、「支配者」の特性を持つ可能性があります。

支配者は、恐怖心や罪悪感を巧妙に植え付け、相手に「NO」と言わせない状況を作り出します。

本書では、このような支配者に対処する方法として、現状を冷静に伝えた上で断ることを提案しています。

例えば、頼み事に対して「今の状況では難しいです」と具体的に説明することが効果的です。

また、しつこく要求してくる場合には、第三者に相談したり、その場を離れるなど、
自分を守る行動を取ることも重要です。

断ることで自分の判断力を取り戻し、健全な人間関係を築く第一歩となります。

まとめ

繰り返しとなりますが、本書のポイント

①「NOと言えない」のは、「ひらめき」が溢れているから!

②「NOと断る」思考法

③どうしても断れない人への対処法

私自身、昔は、なかなかNOと言えず、嫌々引き受けることが多かったです。

そんなとき、よく頼みごとをする人に、苦手意識をもちつつも、どう対応すればいいのかが分らず、しんどい思いをしていました。

この本を読んで、そんな「よく頼む人かつ断りづらい人」への対処法、心構えを学び、
実際に使っていきたいと感じました。

特に、

「人のお願いを断っても、相手は困らない」

「人の苦しみがわからない人もいる」

というのは、盲点でした。

断ることへの罪悪感を減らすために、「自分の心地よさが第一」をモットーに、
断る練習をかねて繰り返し実践していきたいです。

この本は

・断ることに罪悪感がある人

・断ることで人間関係も壊れると危惧している人

・断りたいのに断り方がわからない人

におすすめな一冊です!

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