
こんにちは、てつやまです。
今日紹介する1冊はこちら
『うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと』デラさん

本書は、著者本人が、うつ病からの回復過程で、実体験に基づいて
効果を感じた対処法や工夫を紹介しています。
無理をしないこと、心の声を聞くこと、
そして「うつを老い」と捉えることなどの教えを解説しています。

なんでこの本を読んだの?

私自身、うつ病を経験しており、他の経験者が、どう感じ、
どう考えているか知りたいと思い、読んでみました。
本の内容で大事な3つのポイント
①実体験からの対処法
②心の声を聞く大切さ
③うつを老いとして受け入れる視点
一つずつ解説していきます!
①実体験からの対処法
「無理しない」の方式
まず、本書の魅力の一つは、うつ病を経験した著者の実体験から得た対処法が
リアルに描かれている点です。
デラさん自身がどのようにして生き延びてきたのか、その具体的な工夫が、等身大に語られています。
特に印象的だったのは、「無理をしない」という言葉の意味を、再認識したことです。
私たちが日常生活でよく耳にするこのフレーズですが、
実際にどれだけの人が具体的に思考しているのでしょうか。
デラさんは、無理しないことを
「消費量〈 回復量」
と図式化し、自分の体と心のバランスを取るための、具体的な方法を提案しています。
例えば、疲れが出始めたらすぐに休むこと。
横になって体を休め、回復量が消費量を上回るまで待つ。
そして、再び動きたくなるまで自分を待つ。
このプロセスを繰り返すことで、自分の限界を超えずに生活することができます。

このアプローチは、うつ病患者だけでなく、現代社会に生きるすべての人にとって
有益な方法論だと感じました。
私自身も、この本を読んで「無理しないこと」の重要性を改めて認識しました。
②心の声を聞く大切さ
自分の気持ちに気づくことから始めよう!
次に、デラさんが強調する「心の声を聞く大切さ」についてです。
現代社会では、仕事や勉強に追われ、自分の心の声に、耳を傾けることが
難しいと感じることが多いでしょう。
しかし、本書を通じて、自分の感情や気持ちに気づくことの重要性を、再確認しました。
特に、「ネガティブな感情に気づくことで危険を回避し、ポジティブな感情に気づくことで、
生きる糧とする」という考え方は、とても印象的でした。
デラさんは、自分の心の声を聞くスキルを身につけることで、
うつ病からの回復を促進するだけでなく、
日常生活においても、より豊かな人生を送ることができると述べています。
私自身も、心の声を無視しがちな生活を送っていましたが、
この本を読んでからは、日常の中で自分の心の声に耳を傾ける時間を、
意識的に作るようにしています。
それがどれだけ自分にとって大切なことか、改めて感じました。
③うつを老いとして受け入れる視点
今の自分を受け入れる!
最後に、うつの経験を「老い」として受け入れる視点についてです。
この考え方は、私にとって非常に新鮮なものでした。
うつから回復した当初、私は昔のように働けることを目指していました。
しかし、実際は違いました。
疲れやすく、ストレスに弱くなり、自分自身に失望することも多かったです。
一方、デラさんは、うつを「老い」と捉えることで、
自分の限界を受け入れ、新たな考え方や感じ方を得ることの大切さを教えてくれました。
老化によりできなくなることが、自然なことであるように、
うつを経験した後にできなくなることも、自然なこと。
これは、私にとって非常に救われる考え方でした。
この視点を持つことで、私は自分自身を、もう少し優しく受け入れることができるようになりました。
無理をせず、今の自分のペースで生きることの大切さを学んだのです。

まとめ
繰り返しとなりますが、本書のポイント
①実体験からの対処法
②心の声を聞く大切さ
③うつを老いとして受け入れる視点
「うつ≒老い」という考え方には、衝撃を受けました。
人は必ず老化し、それを避けられないものとして受け入れるべきだと感じます。
同じように、うつや発達障害、HSPなども、どう付き合っていくかが重要な課題です。
「明日の体調のことは、明日のボクに聞いてくれ」という言葉が、
考えすぎて動けなくなる私自身にとって心地よく響きました。
『うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと』は、うつ病を経験した方だけでなく、現代社会で生きるすべての人にとって有益な本です。
実体験に基づいた対処法や心の声を聞く大切さ、そしてうつを老いとして受け入れる視点など、
多くの気づきを与えてくれます。
この本を読んで、自分の生き方について見直すきっかけを得た気がします。
無理をせず、自分のペースで生きることの大切さを学び、日常生活に取り入れるようになりました。
ぜひ、この本を読んで、自分らしく生きるためのヒントを見つけてください。
この本は
・うつ病体験者の考えを知りたい人
・うつからどう生きるかを模索している人
・「しっかりしなきゃ」と自分を責めてしまう人
におすすめな一冊です!
コメント