『バスカヴィル館の殺人』高野 結史/「好き」に狂ってる人間の強さを感じる!

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てつやま
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こんにちは、てつやまです。

このたび、高野 結史さんのミステリ小説

『バスカヴィル館の殺人』を読みました。

てつやま
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☆こんな人にオススメ!!

・「リアル殺人ゲーム」みたいなダークな設定にワクワクする人

・“裏の裏”を読む物語が好きで、頭を使うエンタメを求めている人

・伏線回収で「やられた…!」と叫びたい、仕掛け重視の物語オタクな人

《作品情報》

・書名  バスカヴィル館の殺人

・著者  高野 結史

・出版社 株式会社宝島社

・頁数  349

1.この本のここが凄い!

前作に引き続き、大富豪に向けた遊興のための【リアル殺人ゲーム】が開催!

ゲームの開催者側の視点、そしてプレイヤーの一人の女性視点から構成される、多層構造ミステリー!

〈探偵役〉〈犯人役〉〈被害者役〉、そして〈黒幕〉

この物語から、目が離せない没入体験をあなたへ!

なぜこの本を読んだのか

前作『奇岩館の殺人』を読んで面白かったため、期待を膨らませながら読みました。

2.かんたんあらすじ

この本は、大富豪の娯楽“リアル殺人ゲーム”の全貌を、あえて主催者視点の影をにじませながら描き出した物語。

コナン・ドイルやアガサ・クリスティの名作を模した不可解な殺人が次々と起こり、招かれた客たちは混乱の中で〈犯人役〉に迫る。

しかしその推理劇こそが、選ばれた〈探偵役〉を真実へ導くために設計された残酷なゲームだった!?

参加者の凛子は、生き残るために“探偵”を正しい推理へ誘導しようと奔走するが、仕掛けの裏にはさらに深い謎が潜んでいて…?

多層構造の真相に、あなたはどこまで迫れるだろうか!

心に響いたフレーズ

“探偵”に、「明智凛子」の犯行を見破ってもらえばいい。そうすれば、殺人から解放される。

探偵 遊戯 運営側の参加者、「明智凛子」のモノローグ。

探偵遊戯のことを酒の勢いで話してしまった女性。

運営会社?からのペナルティで、今回の探偵遊戯の”犯人役”を命令されてしまう…

探偵遊戯の”犯人役”、つまり「実際に人を殺す」ということ。

そのことに、極度なストレスを感じていた凛子は、人殺しのプレッシャーから解放されたいと願い、探偵 遊戯の “探偵役”を見つけ出し、この殺人ゲームを終わらせようと奮闘するのだが…

運営側に逆らえば、消される。

しかし人を殺すのは、ストレスはんぱない。

前作の主人公にも同じことを思いましたが、もし私が当事者だったら

絶望で気が狂ってしまうでしょう。

狂うほど好きなやつにはかなわない。

探偵遊戯運営会社?に長年勤める男、『バスカヴィル館』では、執事【袋小路】のモノローグ。

ライター【田中】の、ミステリー狂いの様子を言い表した箇所。

この箇所 読んで、『賭ケグルイ』という漫画を思い出しました。

狂うほどに執着している人には、スポーツにおける「ゾーンに入る」という状況に近いものがある。

ただやる人よりも、「狂うほど好きすぎる人」の方が、何十倍も…強い。

用意した手がかりはできるだけ開陳する。これもサービスだ。“探偵”は総じて伏線回収が好きで、気づかなかった手がかりが多ければ多いほど高評価する傾向にある。

『バスカヴィル館』では、執事【袋小路】のモノローグ。

クライアントである”探偵”についての話ですが、これはそのまま、ミステリーが好きな読者にも当てはまるなと思いました。

「その伏線には気づかなかった!」という驚きが、自らをカタルシスへと導く。

これも ミステリーを読む上での、楽しみの一つだなと感じました。

3.まとめ

読んだことで得られたポイント

この本は、大富豪が主催する“リアル殺人ゲーム”の裏側を、主催者視点の気配を漂わせながら描くミステリー。

前作のキャラも登場し、伏線の張り方「いつもと違う」描写が多く、読むほど細かい違和感を拾えるのが面白かったです。

特に「クライアントの満足度が全て」という運営会社のブラックすぎるモットーにはゾッとしましたし、凛子が“犯人役”として追い詰められる姿には、自分なら耐えられないと思いました。

読み進めるうえで感じたのは、伏線に気づく力は鍛えられるということです。

読み終わった後は、物語の裏にある“さらに裏”を探したくなるような、ミステリーを見る目が少しレベルアップした気がしました。

この本が気になった方は、是非下記リンクからご確認ください!

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