人間関係≒天災と知る!/『⁠職場の人間関係防災ガイド』藤本梨恵子

てつやま
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こんにちは、てつやまです。

今日紹介する1冊はこちら

『⁠職場の人間関係防災ガイド』藤本梨恵子

てつやま
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本書は、いつどこで起きるかわからない職場での人間関係のトラブルを、
「災害」になぞらえて紹介しています。

この災害の対処方法を、
「分析」→「防災方法」→「復興プラン」の3つの順番で解説。
災害に備える防災意識のように、
職場の人間関係でのトラブルも備えようとする本です。

なんでこの本を読んだの?

てつやま
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本屋の目立つ棚に陳列していて、目についたため。

人間関係のトラブルを「災害」にたとえて、
防災しようという考え方はとても自然で分かりやすかったため、
読んでみたくなりました。

本の内容で大事な3つのポイント

①「怒鳴る人」には替え歌で笑おう!

②「頑固な人」にはIメッセージ!

③「依存的な人」にはGoogle15分ルール!

一つずつ解説していきます!

①「怒鳴る人」には替え歌で笑おう!

怒鳴る人は、なぜ怒鳴っているの?

私自身、怒鳴る人はとても苦手です。

怒鳴る人は、自分の言い分を相手に飲ませる手段として怒鳴る場合もあれば、
怒鳴ることでストレス発散するという目的として怒鳴っている場合もあります。

また、人は無意識に、

怒鳴っても許される弱い相手を選んで怒りをぶつけているそうです。

怒鳴る人への対策案

では、怒鳴る人への対策はどうしたらいいのでしょうか。

結論は、「怒鳴られてもひるまない人と思ってもらうこと」です!

本書では、相手を恐れている状況を「替え歌」にしてみる、という対策案が紹介されています。

たとえば、童謡『どんぐりころころ』の曲を替え歌にして

「上司がネチネチうるさいな~ど壺にはまってさあ、大変」

のように、頭の中でメロディーをつけてみたりします。

これは「怒鳴る人は相手の心をかき乱して意見を押し通そうとしている」という心理を逆手にとったやり方です。

とにかく、相手への気持ちを、「恐れ」から、最も遠い「ユニーク」にしてしまい、
相殺させようという考え方です。

「ユーモア」が、嫌な感情に対する最強の武器なのです。

心にいつもユーモアを

どんなに絶望的な状況でも、笑いさえあれば、なんとか踏みとどまれることができる。
この本を読んで、そんな強い気持ちを呼び起こしてくれました。

②「頑固な人」にはIメッセージ!

頑固さの理由は安心感を得るため!?

仕事のやり方は人の数だけ存在します。

しかし中には、自分の考えがベストだと信じ、同じやり方を強制してくる人もいるはず。

その理由は、すべてのことをコントロールしないと安心できないから。

ですから、ほかの人にもやり方を押し付けるのです。

私も、コントロールできない状況に気持ち悪さを感じてしまう方です。
自分のやり方を押し通そうとする程の、エネルギーはありませんでしたが、

「できれば同じやり方で行ってくれたら楽なのに…」

とは感じていました。

また、意見をコロコロ変えながら仕事を進めるタイプとは、相性が悪かったです。

それは、自分のコントロール、予想できる範囲を軽々と超えて、常に不安を感じるため。

そう考えると、頑固な人は、コントロール不可の状態を嫌い、
だからこそコントロールできる範囲に相手を留めようとしてしまうのかもしれません。

対応策は「Iメッセージ」

そんな頑固な人への「復興プラン」(対応策)として、本書では

「相手のやり方にダメだしするのはNG」

と説明されています。

これは

「あなたのやり方はおかしい」などのYOUメッセージではなく

「私はこのやり方が性に合うので」
などのIメッセージで対応することが大切という考え方です。

頑固な人のマイルールは、その人の人生そのもの。

ですから、ルールがおかしいという意味でのYOUメッセージも、人格否定と捉えてしまう危険性が高いのです。

そのため、

「私はこのやり方が性にあっているのでこれで行います」

といったIメッセージでの対話が、相手とのコミュニケーション上大切なのです。

③「依存的な人」にはGoogle15分ルール!

なぜ依存したがるのか?

依存したがる理由は、自分に自信がないためだと考えられます。

幼少期から「私の言うとおりにしれれば間違いないんだ」と言われて育つと、
自分の能力や判断に対して自信が持てず成長してしまいます。

私自身、この依存したがるタイプでした。

自分の能力や判断に自信がなく、常に外からの評価を気にしていました…

適切な距離間!「Google15分ルール」

Googleの15分ルールとは、

わからないことやトラブルが起こったとき、

①最初の15分は自分で調べるなど解決を試みる

②15分経っても解決しなければ必ず人に聞く

というルールです。

①を守らないと他人の時間を無駄にして、
②を守らないと自分の時間を無駄にししてまう

お互いWin-Winとなるための、とても大切なルールです。

依存的だった過去の私が、この「Google15分ルール」を職場で活用できていたら、
もう少し上司との関係性もよかったのかもしれないなと感じます。

まとめ

繰り返しとなりますが、本書のポイント

①「怒鳴る人」には替え歌で笑おう!

②「頑固な人」にはIメッセージ!

③「依存的な人」にはGoogle15分ルール!

⁠この本を読む前は、職場の人間関係の悩みは、個人個人の問題だと感じていました。

しかし、タイトルの《防災》という言葉からも、このトラブルは突然に何の前触れも感じられずに起こり得る災害と同じだと、読み終えて実感しました。

たとえば、川に近いところに住んでいるなら、氾濫の恐れを考え、対策をしていこうとするはず。

職場でも、働いている人の性質が、たとえば怒鳴り散らすようなタイプだとわかれば、その対策を考える。

自然に対しては対策するのは、それが命に関わることだからです。

しかし、「自分を苦しめる人」に対してでも、ほうっておけば命に関わります。

鬱で自殺を考えた私が言うのだから間違いないことです。

だからこそ、こういった職場の人間関係のトラブルへの対策本は、
どんどん世の中に増えて、この防災意識が当たり前になればいいなと感じました。

この本は

・人間関係のトラブルが恐ろしくてびくびくしている人

・仕事を頼まれると断れなくてモヤモヤする人

・人間関係のトラブルへの対処法をすぐ知りたい人

におすすめな一冊です!

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