働き方の本質=愛で満たすこと/『営業の神様 ヤマナシさんが教えてくれたこと』早崎郁之

てつやま
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こんにちは、てつやまです。

今日紹介する1冊はこちら

『営業の神様 ヤマナシさんが教えてくれたこと』早崎郁之

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本書は、⁠「営業の神様」という人物からの教えにより、
挫折寸前の営業マンが苦悩しながらも成長していく感動のサクセスストーリー。

うまくいかない営業マン・早崎郁之は、伝説的な営業の達人【ヤマナシ】と出会い、その教えを受けることに。

半信半疑ながらも、ヤマナシの教えを実践するうちに、営業という働き方への姿勢が変化し始める早崎。

その教えの核にあるのは…「愛する力」!?

なんでこの本を読んだの?

てつやま
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雑誌でこの本が紹介されて、面白そうだと感じ、読んでみたくなりました。

私自身、営業力は、コミュニケーション力に直結すると思っており、
コミュニケーションを学びたいと思い、読んでみました。

本の内容で大事な3つのポイント

①営業とは「信頼される人」になること

②人を理解するにはまず自分を認めること

③「働く」とは、価値観の押しつけでなく共感を重ねること

一つずつ解説していきます!

①営業とは「信頼される人」になること

信頼された者が強い!

『営業の神様 ヤマナシさんが教えてくれたこと』では、営業マン・早崎郁之が、
伝説的な営業の達人・ヤマナシと出会い、信頼される営業マンとして成長していく姿が描かれます。

営業における成功とは、商品を売ることではなく、

「この人から買いたい」

と思ってもらうこと!!

つまり、人としての「信頼」が何よりも大切なのです。

顧客の本当のニーズを探る

物語の中で印象的だったのは、早崎が音楽で生きていきたいと願う顧客の本音に気づき、
本人さえ言語化していなかった想いに寄り添った場面です。

その気持ちを察し、提案した物件は、ただの住まいではなく

「夢の継続を認める場」でもありました。

早崎は、商品ではなく、顧客の人生そのものに向き合うのです。

ヤマナシの「営業とは信頼を与える仕事」という教えが、少しずつ早崎に染み込んでいく様子に、とてもワクワクしました。

特に「営業マンがカウンセラーやコーチになる」ことを理想とする考えは、

営業の枠を超えた人間関係構築の極意のようにも感じられました。

②人を理解するにはまず自分を認めること

自分を愛する以上に、他人は愛せない

ヤマナシが早崎に残した言葉の中で、最も深く刺さったのが

「人は自分を愛する以上に人を愛することはできない」

という一節です。

これは、「他人を受け入れるには、まず自分を受け入れなければならない」という、

究極の人間理解へとつながります。

営業という仕事は、他人と関わることが基本ですが、その前提には自己理解が欠かせません。

自分を否定したままでは、相手の存在を肯定することは難しいのです。

自分の価値を知るからこそ相手に共感できる

早崎自身も、自分の傲慢さに気づけなかったクライアントに対して、
否定するのではなく寄り添い、共感する姿勢を貫きました。

その接し方は、まさにヤマナシから受け継いだ「自分事として考える」あり方だったと感じます。

この本を読んで、自分の価値観を一度見直すことの大切さを再認識しました。

「他人の夢に前のめりになって考える営業マン」は、自分の価値を知っているからこそ、相手に共感できる。

そうした存在が、人に安心感を与えるのだと改めて思います。

③「働く」とは、価値観の押しつけでなく共感を重ねること

根源的な欲求「スーパー ウォンツ」

本書には、「スーパーウォンツ」というキーワードが登場します。

それは、「人から愛されたい」「認められたい」という人間の根源的な欲求を指すものです。

営業はこのスーパーウォンツを理解し、それを満たす手助けをする仕事だという視点には、大きな共感を覚えました。

早崎が、あるクライアントに向き合う場面では、その人の家庭や価値観、娘への後悔までを受け止めて接していました。

営業という枠を超えて「人間関係の再構築」を支援している様子は、
まるで「人生の伴走者」のようなもの。

そのクライアントが「努力が足りないのは周囲の大人のほうだった」と気づき、過去の自分の価値観を改める姿には、営業の力が人生に及ぼす深さを感じました。

まとめ

繰り返しとなりますが、本書のポイント

①営業とは「信頼される人」になること

②人を理解するにはまず自分を認めること

③「働く」とは、価値観の押しつけでなく共感を重ねること

『営業の神様 ヤマナシさんが教えてくれたこと』は、営業スキルの本というより、

「働く」ということの在り方を問い直す一冊です。

信頼される存在になること、自分自身を認めること、そして相手の価値観に寄り添うこと。

それらはすべて、営業という働き方の根幹にある「愛」と「共感」の姿勢から生まれます。

「物を売る」という表面の行為の奥に、人の気持ち、人生の背景、そして未来の可能性がある。

そんな視点を持てるようになったことが、この読書体験の一番の成果でした。

この本は

「人との関わり方」に苦手意識を持っている人

「働き方」「生き方」に悩む人

色々なことを「自分事」として考えてしまいがちな人

におすすめな一冊です!

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