心のモヤモヤに、「それでいいんだよ」って言ってもらえる気がする/『「知らんがな」の心のつくり方 あいまいさを身に付けるレッスン』中島輝

てつやま
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こんにちは、てつやまです。

今日紹介する1冊はこちら

『「知らんがな」の心のつくり方 あいまいさを身に付けるレッスン』中島輝

てつやま
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本書は、「白黒思考」(二者択一の考え方)などから生まれる極端な思考へのデメリットを指摘し、曖昧さを受け入れることの重要性をかみくだいて説いた本です。

なんでこの本を読んだの?

てつやま
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タイトルの「知らんがな」というワードに惹かれて読んでみました。

私も「そんなん知らんがな!」と思える心持でいたいです…

本の内容で大事な3つのポイント

①白黒思考のデメリット

②曖昧さと人間らしさ

③自己肯定感と人生のバランス

一つずつ解説していきます!

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①白黒思考のデメリット

白黒思考とは?

白黒思考とは、物事を「正しい or 間違っている」「成功 or 失敗」といった極端な2択でしか捉えられない考え方のことです。  

この考え方をしていると、「その間」にある、

「一方では正しく、そしてもう一方では間違っている」

といった、微妙なニュアンスを受け入れにくくなり、

自分自身や他人に対して、「こうあるべき」という過度なプレッシャーを感じやすくなります。

 身近な例としては、仕事での場面で、「プレゼンで一つのスライドが抜けていた」ことに対して、「全部ダメだった」と落ち込んだり…

育児や家庭での場面で、「子どもが一度言うことを聞かなかった」ことを、
「全然しつけができてない」と自己否定したり…

脳内ブラック企業が、自分にパワハラかけてくる!?

また、この本では、「白黒思考や極端な思考」が、人生を苦しめる原因であると述べています。

具体例として、0・100思考の癖がついてしまった人の脳のパターンが、自分自身を追い詰める要因になることが、本書で解説されています。

このような思考パターンは、自己批判や他人への批判を強め、結果としてストレスや不安を引き起こすことになります。

「極端な思考が自分を苦しめてしまう」というパターンは、私自身とても身に覚えのあるもの。

この思考パターンに、とても苦しめられていたなと改めて思います。

「白黒思考」にはみなハマる!極端なクセは手放そう!

私自身、今でも時折、白黒思考に陥ることがあります。

何かがうまくいかなかったとき、「全てがダメだ」と感じてしまいがち。

しかし、本書を通じて、そうした極端な思考が、いかに有害であるかを再認識しました。

白黒思考から脱却することが、より健全な心の状態を保つために必要であると感じました。

②曖昧さと人間らしさ

曖昧さこそ人間味!

本書は、曖昧さやグレーゾーンを受け入れることの重要性を強調しています。

人間らしさとは、完璧なことではなく、曖昧さを包括することによって生まれ、それが自己肯定感を高める要因になると述べています。

たとえば、好きだけど好きとはっきり言えない恋心。

夢を追うか、堅実に生きるかなどの人生の選択。

正しさと協調性を天秤にかける人間関係…など。

曖昧さというのは、生きていく上で避けては通れないものなのです。

曖昧さを受け入れる力=今をしなやかに生きる知恵!

「曖昧さを受け入れる」ことは、現代社会において重要なスキルであると言えます。

情報が溢れる中で、全てを完全に理解することは不可能。

だからこそ、曖昧さを受け入れ、柔軟に対応する力が求められます。

本書を読んで、曖昧さを恐れずに受け入れることが、自分自身を豊かにし、人間らしさを育むことにつながると感じました。

たとえば、親に対して、愛情と苛立ちが同時に存在することはよくあると思います。

そんな中、親との関係性、距離感も、

「好き」or「嫌い」「養う」or「関わらない」

という極端な視点ではないところに、自分らしく生きるヒントがあるのだと思います。

③ 自己肯定感と人生のバランス

「モヤモヤもOK」という意志が、自分を好きになる近道!

自己肯定感を高めるためには、自分自身の価値を信じ、曖昧な部分を大切にすることが重要であると本書は述べています。

一方的なプラス・マイナスではなく、どちらも受け入れることで、人生のバランスを保つことができる。

私たちは、成功や失敗に一喜一憂することが多いですが、その背景には多くの曖昧な要素が存在します。

成功だけを追い求めるのではなく、失敗や曖昧な状態も受け入れることで、自己肯定感を高めることができる。

本書を通じて、バランスの取れた人生を送るためには、曖昧さを大切にすることが不可欠であると学びました。

まとめ

繰り返しとなりますが、本書のポイント

①白黒思考のデメリット

②曖昧さと人間らしさ

③自己肯定感と人生のバランス

『「知らんがな」の心のつくり方 あいまいさを身に付けるレッスン』は、白黒思考のデメリットを指摘し、曖昧さを受け入れることの重要性を強調した本です。

この本を通じて、私は曖昧さを恐れずに受け入れ、自分自身の価値を信じることの大切さを学びました。

「まあ、こんな考え方もありだよな」

そんな、いい意味でバランスのとれた柔軟なスタンスを保つことが、軽やかに生きるための手立てなのだと。

極端な思考に陥ることなく、バランスの取れた人生を送るための心の在り方を、実践していきたいと思います。

この本は

・「正解探し」に疲れてる人

・白黒つけないと気が済まないタイプの人

・「ちゃんとしなきゃ」に縛られてる真面目な人

におすすめな一冊です!

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