
こんにちは、てつやまです。
今日紹介する1冊はこちら
『君はリンゴで世界を驚かせるだろう』ARISA

本書は、主人公・嬉野タケオが、
自称サルバトール・ダリの生まれ変わりである【ダレ】と出会い、
現代アートの巨匠たちからの学びを通じて、
「人生を変える方法」を体験していく、アート自己啓発成長物語です。

なんでこの本を読んだの?

書店にたくさん積まれているのを見て、人気がある作品だと感じました。
表紙は独特な絵柄で、お笑い芸人の野性爆弾くっきー!さんが
カバーイラストを担当されているようです。
タイトルも個性的で、とてもインパクトがあり、読んでみました。
本の内容で大事な3つのポイント
①現代アートとは、作者たちの生き様!
②現代アートの巨匠たちの人生論
③「ひらめき」をもたらすには?
一つずつ解説していきます!
①現代アートとは、作者たちの生き様!
現代アートの巨匠たちからの学びで、人生を変える成長物語!
この物語は、主人公・嬉野タケオが、
自称サルバトール・ダリの生まれ変わりである【ダレ】と出会い、
現代アートの巨匠たちからの学びを通じて、
「人生を変える方法」を体験していく成長物語。
本書は、
・ダリに学ぶ「自信」の法則
・ピカソに学ぶ「アウトプット」の法則
・ハーストに学ぶ「付加価値」の法則
・カーロに学ぶ「勇気」の法則
・ポロックに学ぶ「プレゼン」の法則
・ウォーホルに学ぶ「影響力」の法則
・バンクシーに学ぶ「使命」の法則
・セザンヌに学ぶ「継続」の法則
という風に、現代アートの巨匠たちからの学びを、ストーリー仕立てで紹介しています。
アートも仕事も根底は同じ
それらの物語に共通するのが、巨匠たちの【生き様】。
残された名言も、アート作品も、その【生き様】を表現したものです。
つまり、アートで表現するも、歌で表現するも、そして、サラリーマンとして働いて表現するも、
根底は同じこと。
だからこそ、アーティストのような、一見ビジネスマンとかけ離れた存在からでも、
ビジネスに生きる学びを、得ることができるのです。
次の章で、いくつか具体的に紹介していきます。
②現代アートの巨匠たちの人生論
個人的に印象に残った箇所
間違いはそのほとんどが神聖なもの。それを修正しようとしないで理解すること
ダリに学ぶ「自身」の法則より。
間違いとは、起ってしまったあとに振り返るもの。つまり、過去の経験。
この名言は、
「過去の【間違ったと認識している経験】を、なかったものにするのではなく、
それらは今の自分を作り上げている構成要素だと認めてあげることが大切だ」
という意味ではないかと思います。
過去の否定は、現在の自らの否定につながります。
否定するのは、ほっといても他人がやってくれるものですから、
自分くらいは、過去の体験を、修正しなくてもいいのかもしれません。
「古代ローマ時代には、それをメメント・モリと呼んだんや。死を想え、って意味ね。死を意識することで今を大切に生きることができる、ってわけよ」
ハーストに学ぶ「付加価値」の法則より。
メメント・モリの「死を想う」という考え方は、日本の武士道の考え方と似ていると感じました。
「武士道といふは死ぬ事と見つけたり」
生きるか死ぬかの瀬戸際では、生にしがみつきたいのが人情。
しかし、その感情が邪魔をして、為すことも為せないというのは、武士の恥。
また、死に物狂いの方が、かえって命を繋ぐこともありえます。
かなり意訳しましたが、生き死にを真剣に考えることは、
今を一生懸命に生きることと同義なのかもしれません。
「目に見えないけれど、”ひらめき”は女性が持つエネルギーよ。その”ひらめき”を使って”行動”を起こしていくと大抵はうまくいく。男性性の行動だけではダメなの」
カーロに学ぶ「勇気」の法則より。
この箇所を読みながら、テニス漫画『ベイビーステップ』の、
「理性」と「本能」という話を思い出しました。
理性だけでは、行動できず、本能だけでは、うまくいかない。
何事も【いいバランス】というものがあるもの。
個人的には、自由な発想というものが苦手なため、「ひらめき」が不足しがちだと痛感しています。
本書のテーマでもある【アート】の世界でも、「ひらめき」というものが大事なことは、
なんとなく知識として知っていました。
しかし、「ひらめき」だけでは実現できません。
男性性の「行動」も、兼ね備えるバランス感覚が、大事だということです。
③「ひらめき」をもたらすには?
「自分らしいバランス」を意識することが大切!
「行動」だけではなく、「ひらめき」が大事。
しかし、どうすればこの「ひらめき」は育まれるのか。
その一つの答えとして、著者は以下のように語っています。
もし、あなたが人生で、”ひらめき”を感じないのなら、
もしかしたら誰かの人生を生きているか、何かを押し付けられて、
自分の無意識との通信が切り離されているからかもしれない。
他人の目を気にして生きてきた私にとって、この「ひらめき」というものは苦手なものでした。
なぜなら、「ひらめき」を感じるためには、自分の心と向き合う必要があったからです。
自分が、何を好きで、何を楽しいと感じるのか。心地よいと感じるのか。
また、何に憤りを感じ、何に涙を流すのか、など。
他人の目を全く気にしなければ、人間関係はうまくいかず、生きてくのが大変です。
しかし、自分の「ひらめき」を生み出す感性を持っていないと、自分の人生は歩めません。
自分という人間の、生きる人生は、当然のことですが、「自分の人生」です。
「他人の為の人生」だったとしても、それを決めるのも自分。
自分をないがしろにして、心地よい生き方はできないのかもしれません。
何事もバランスが大事。
分っていても、ついつい「これが正しいことだ」と決めつけ、その他を排除してしまうのが人間です。
だから、そんな自分を「そういう性質もあるな」と認めてあげること。
そして、「いまバランス崩れてるかもしれない」と、ふと振り返る余裕を、意識的にもつこと。
それらが、「行動」と「ひらめき」のバランスを保つ秘訣なのかもしれません。
まとめ
繰り返しとなりますが、本書のポイント
①現代アートとは、作者たちの生き様!
②現代アートの巨匠たちの人生論
③「ひらめき」をもたらすには?
この本を読むまで、「アート」は、自分から遠い存在だと思っていました。
しかし、本書で紹介されていた現代アートの巨匠たちの名言からは、
「生きる」ということへの捉え方が、根本的な部分で重なることもあるのだと知りました。
タイトルの『君はリンゴで世界を驚かせるだろう』。
この場合の【リンゴ】が、その人のこだわりではないかと考えましたが、
そのこだわりがなんであれ、自分自身はそれを大切にしてあげたいと思います。
たとえ周りから「取るに足らないもの」だと思われても、自分だけは自分を大事にしたいです。
この本は
・「現代アート」に興味が無かった人
・生き方について考えている人
・人生を変えたいと悩んでいる人
におすすめな一冊です!
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