
こんにちは、てつやまです。
今日紹介する1冊はこちら
『マンガでわかる 私って、ADHD脳!?』司馬理英子/しおざき忍【漫画】

本書は、発達障害の一つ、「ADHD」についての本。
仕事における様々な問題と、その解決策を紹介。
マンガストーリー仕立てで、とても読みやすい一冊。

なんでこの本を読んだの?

私自身、発達障害の特性を持つため、関連した本を読み、
生きやすくなるための解決策を知りたかったからです。
漫画のため、読みやすそうだったのも理由の一つです。
本の内容で大事な3つのポイント
①見返り美人の習慣化
②自己励まし
③対人関係の冷静な対応
一つずつ解説していきます!
①見返り美人の習慣化
「思い返す」きっかけとなる!
『マンガでわかる 私って、ADHD脳!?』は、ADHDの特性を持つ人にとって、
非常に有益な内容が詰まった本です。
特に印象的だったのは、「見返り美人の習慣化」というコンセプトです。
移動するときに荷物を指差し確認するのは重要ですが、なかなか習慣化が難しいもの。
そこで、「見返り美人」のように振り返ることを、楽しむ工夫が紹介されており、
これにより指差し確認の習慣化を、無意識でできるようになります。
一度クセづけば、自分に無理を押し付けることなく、
自然に確認できるようになるアイデアが、とても素晴らしいと感じました。
私自身、この習慣を身につけることで、物を置き忘れることが減り、
日常生活がよりスムーズに運ぶようになりました。
②自己励まし
仲の良い友だちのように励ます
次に重要なポイントは、自己励ましです。
ADHDの特性を持つ人は、自責の念が強くなりがちです。
そこで、自分を励ますために
「友達を励ますような優しさ」を自分に向けることが
大切だと著者は述べています。
特に自責の念が強い人は、自分に対して優しくするのが苦手な場合が多い傾向があります。
しかし一方で、他者には優しくできる場合も多いはず。
その「他者に向けることのできる優しさ」のベクトルを、
自分に向けることで、少しずつ「自己励まし」が自然にできるようになるでしょう。
この考え方は、自分を責めるのではなく、むしろ自分を大切にする第一歩として役立つと思いました。
「私なんてダメだ…」と悩む友達を励ます感覚で、自分に対しても優しく接することができれば、
とても生きやすくなるはずです。
③対人関係の冷静な対応
「ほんとうに伝えたいこと」を考える時間をもつ
もう一つの重要なポイントは、対人関係の冷静な対応です。
ADHDの特性を持つ人は、感情が高ぶりやすく、強い言葉を使ってしまうことがありえます。
そんな時は、立ち止まって、相手と話し合う関係を維持することが大切です。
本書では、言いたいことを抑えられない場合の考え方として、
「本当に伝えたいことは何か」
「自分は相手にどうしてもらったらトクなのか」
を再検証することを勧めいます。
強い言葉が頭をよぎるとき、冷静に立ち止まり、
相手との関係を保つための「じぶんなりの方法」を見つけることが大切です。
これにより、相手とのコミュニケーションが円滑になり、
お互いに理解し合える関係が築けるでしょう。
まとめ
繰り返しとなりますが、本書のポイント
①見返り美人の習慣化
②自己励まし
③対人関係の冷静な対応
『マンガでわかる 私って、ADHD脳!?』は、ADHDの特性を持つ人々の
「あるある」が詰まっています。
確かに、特性を持っていることが、人との関わりで困り事を生じさせることがあるかもしれません。
しかし、本書を通じてその特性をうまく捉えることで、
生きやすくなる方法を探る第一歩を踏み出せると感じました。
また、発達障害に苦しむ人々へのエールが込められているとも思いました。
「特性を持っていても、捉え方次第で、より良い方向に進むことができる」
という著者のメッセージを感じました。
特に、見返り美人の習慣化や自己励まし、
対人関係の冷静な対応という具体的なアプローチが紹介されている点が、
非常に参考になりました。
この本は
・発達障害特性を持つ人
・その特性に苦しんでいる人
・「発達障害かも?」と思う友人に、なにか手助けをしたい人
におすすめな一冊です!
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