
こんにちは、てつやまです。
このたび、藤山 素心(もとみ)さんの会社員健康小説
『はい、総務部クリニック課です。私は私でいいですか? 』を読みました。

☆こんな人にオススメ!!
・職場で「自分らしさ」を出すのが怖い人
・不安とうまく付き合いたいと思ってる人
・「いつもいっぱいいっぱい」な人
《作品情報》
・書名 はい、総務部クリニック課です。私は私でいいですか? (シリーズ第2弾)
・著者 藤山 素心(もとみ)
・出版社 光文社
・頁数 301
1.この本のここが凄い!
ストーリー仕立てで、「認知行動療法」の根本的な部分がわかる!
【認知=考え方】【行動】【感情】の三要素の関係性について学べます!
なぜこの本を読んだのか
このシリーズが好きだから!
「総務部クリニック課」という表現が、唯一無二だと思います!
2.かんたんあらすじ
主人公・松久奏巳が「クリニック課」の問診係に!?
医師・森と、薬剤師・眞田の3人で勤めてきたクリニック課。
その安定した職場に、ベテラン医療事務の七木田亜月が、不定期アルバイトとしてやってきて……?
変化する環境…どうなる奏巳の「インパラ センサー」!?
会社員心身健康物語!
心に響いたフレーズ
「人間はそれぞれ『ワーキングメモリを何個積んでいるか』、つまり 何個 同時に処理できるか、人によってだいたい決まっている」
「ワーキングメモリ」というわかりにくい概念を、かみくだいて説明している場面。
人によって生まれ持ったワーキングメモリの数には違いがある。
漠然とでも「自分のキャパシティ」=ワーキングメモリの数を把握することが大切。
また、このワーキングメモリ、増えることはないが、減ることはありえるというやっかいな奴。
何かに気を取られていたり、不安なことがあったり…
一つのワーキングメモリが、そんな「モヤモヤ」に消費されてしまえば、ただでさえ少ないメモリの容量も減ってしまう…
「うまく頭が働かないな…」と感じたら、ワーキングメモリのことを思い出しましょう!
「今ワーキングメモリをMaxで使用しているかも?」と省みる。
そして、メモリの回復に努めたい、この箇所を読んでそう感じました。
「飼い慣らす……克服ではなく?」「不安は永遠に消えることはなく、克服もできません」
本書登場人物である田端さんと、森課長の会話。
認知と行動と感情の3要素が、トライアングルになって綿密に相互作用するシステム。
「心のアッセンブリ」という造語について説明する場面。
極端に言うと、この3種類(認知と行動と感情)が絡み合うので流れは6パターンのみ。
認知して、感情が湧く。認知して行動する。
行動して、認知。行動して、感情が湧く。
感情が湧いて、認知。感情が湧いて、行動する。
【負の罠】とは、ある出来事に対して不安な【認知】考えに陥り、強い焦りと緊張の【感情】で頭がいっぱいになり、挽回のために無理な【行動】を取るようになる。
このループから抜け出せない状態を「負の罠に陥っている」と説明。
※詳しい内容が知りたい人は是非本書をご覧ください!
ただ森課長は、この三要素が全てうまくいっている人間は存在しないとも述べています。
それに対して何もかもうまくいっている人はいるのではないかと反論する田畑さんでしたが、彼らはその不安を飼い慣らしているだけだと森課長は説明。
不安に対して克服するという考え方は、例えば少年漫画では王道なストーリーです。
何か絶望的な壁にぶち当たるがそれを乗り越え、そして成長する主人公。
しかし不安というのは小さくはなるが全く消えるものではない。
そのため、なくそうとするのではなく、うまく付き合う方向性が大事なのだと学びました。
変わる必要なんてない。ただ 自分の心を守るための新しい知識と技術だけ、アップデートしていけばいいのだ。
主人公、松久奏巳のモノローグ。
彼女の特技、周囲の状況を敏感にキャッチする「インパラ・センサー」が発達したのも、負の罠に陥らない1つの手段だったと回想。
そして克服するのではなく、飼い慣らすものであるならば、自分自身を変える必要はなく、今のまま知識と技術をアップデートしていく。
そうして、自分が生きやすいように生きる。
それが大事だということが、本書のテーマの1つなのかなと感じました。
3.まとめ
読んだことで得られたポイント
ワーキングメモリの話では、自分の処理能力を知って、「減ったら回復する」という意識が大事だと学びました。
そして、不安は消せないけど、「飼い慣らすことはできる」という考え方を学びました。
この本が気になった方は、是非下記リンクからご確認ください!
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