ChatGPTは「使い方」がすべて/『知識ゼロから2時間でわかる&使える! ChatGPT見るだけノート』松村雄太

てつやま
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こんにちは、てつやまです。

今日紹介する1冊はこちら

『知識ゼロから2時間でわかる&使える! ChatGPT見るだけノート』松村雄太

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本書は、「見るだけノート」シリーズの、対話型AI「ChatGPT」の入門書

ChatGPTというAIを、便利な「道具」として正しく使うための考え方や方法を紹介。

会話術や文章作成、ビジネス活用、副業や日常での使い方まで、
初心者でも感覚的に身につけることが可能な一冊!

なんでこの本を読んだの?

てつやま
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ChatGPTについて、興味があり、イラストも多く 読みやすそうだったので読んでみました。

本の内容で大事な3つのポイント

①ChatGPTは「人」が使いこなす道具

②ChatGPTは“確率”で出力されるもの

③効果的な質問(プロンプト)が重要

一つずつ解説していきます!

①ChatGPTは「人」が使いこなす道具

AI=「人間が主導権を握る」ことが大切

現代はAI技術の進歩が目まぐるしく、ChatGPTに代表される生成AIツールは、私たちの生活や仕事に深く関わる存在になりつつあります。

しかし、本書『ChatGPT見るだけノート』を読んで感じたのは、

「便利な道具であるからこそ、人間が正しく使いこなす必要がある」

ということでした。

ChatGPTは、「人工知能が人類を支配する」というようなSF的イメージとは異なり、
あくまで人間が主導権を握って使用するべき道具なのです。

もし「AIが人類に牙を向く可能性」があるならば、それは人類の「使い方」にあるのではないかと思いました。

「便利な道具」にこそ、人間の品格が試される

ただし、人間に対する危険性の有無は、ChatGPTに限った話ではありません。

現代人が使うほぼすべての道具に、使い方の「良し悪し」があるのは当然のことです。

美味しい料理を作るための包丁も、使い方を誤れば凶器になります。

SNSも、善悪どちらの方向にも使えてしまいます。

その意味では、ChatGPTは特別な存在ではなく、あらゆる道具と同じように「使う人間次第」という性質を持っているのだと思います。

先入観を外して向き合う姿勢が大事

ChatGPTの使い方って、読書の“姿勢”とよく似ていると思います。

たとえば歴史書を読むとき、自分の信じたい結論に沿って読むと、
都合のいい情報だけを選んで記憶しがちです。

その結果、客観性を失い、意見がどんどん偏っていくことがあります。

でも本来、読書って先入観を脇に置いて、公平・公正に幅広い知識を受け取る行為のはず。

ChatGPTも同じで、「便利だから使う」で終わらせるのではなく、

「このツールにはどんな性質があるのか?」

「自分の目的とはどういう関係なのか?」

という視点を持って使わないと、知らず知らずのうちに、自分に都合のいい答えだけを求め続けてしまい、思想の偏りを強める道具になってしまいます。

つまり、AIを“読書”感覚で付き合うなら、まず自分の読み方のクセ――偏見や期待のフィルターを見直すことが、正しく使いこなす第一歩になるのでは、と思います。

②ChatGPTは“確率”で出力されるもの

“正解っぽい”だけで“正しい”とは限らない

ChatGPTとの対話を重ねていると、非常に自然で説得力のある回答が返ってきます。

まるで本物の専門家と会話しているような錯覚さえ覚えることもあります。

しかし、この本を読んで改めて理解したのは、

「ChatGPTの回答は常に正しいとは限らない」という点でした。

なぜなら、ChatGPTは質問された内容に対して、過去の膨大なデータから
確率的に最も“それっぽい”回答を生成しているにすぎません。

つまり、たとえ多くの人がその回答を支持していたとしても、それが事実と一致しているとは限らないのです。

自分で考えて「ファクトチェック」する力が大事

多数派の意見が必ずしも正解とは限らない

──これはデジタルだけの話ではなく、現実世界でもよくあることです。

ただし、AIによる回答では、その点がさらに顕著になります。

だからこそ、ユーザーが自らファクトチェックを行い、

「その答えは本当に正しいのか?」と見極める姿勢が不可欠なのです。

この点に関して本書では、

「ChatGPTは人間が使う道具なのだから、正誤の判断は人間が責任を持つべきだ」

と強調されています。

便利だからといって鵜呑みにするのではなく、常に「自分の頭で考える」ことが求められる。

まさにこれは、AI時代の新たなリテラシーではないかと感じました。

③効果的な質問(プロンプト)が重要

質問次第でガラッと変わる結果

ChatGPTとの対話において、ユーザーが意識すべき重要なポイントがもうひとつあります。

それは「どう質問するか」です。

本書の中でもたびたび触れられていますが、質問内容の精度が高ければ高いほど、
ChatGPTの回答も精度が上がるという関係性があります。

ただ単に「○○について教えて」と尋ねるだけでも、それなりの答えは返ってきます。

しかし、より詳しく、前提条件や文脈、目的、対象読者などを明示することで、出力される回答の質は大きく変化します。

例えば…

「小学生でもわかるように説明して」

「#制約条件:○○について3つの視点から説明して」

などと伝えるだけで、文章の方向性や具体性が格段に向上します。

効果的な質問に必要なのは“人に説明する時と同じ気配り”

このことは、人間同士のコミュニケーションでも、全く同じことが言えます。

誰かに説明を依頼する際、相手に伝えるべき条件を省略してしまえば、理解のズレが起きるのは自然な流れ。

AIとの対話でも、それは例外ではありません。

さらに、「推敲してください」というプロンプトを加えることで、ChatGPTは自ら文章のチェックや改善提案を行ってくれます。

これはまるで、作家に依頼した原稿を編集者が練り直してくれるような感覚です。

ChatGPTは、自らアイデアを出し、自らまとめ、そして自ら推敲までも行ってくれるのです。

これはもう「一人三役」以上の働きをしてくれる、優秀なパートナーと言えるでしょう。

まとめ

繰り返しとなりますが、本書のポイント

①ChatGPTは「人」が使いこなす道具

②ChatGPTは“確率”で出力されるもの

③効果的な質問(プロンプト)が重要

AIとの付き合い方が問われる時代において、『ChatGPT見るだけノート』は実用性と思想性の両面から、とても興味深い一冊でした。

「道具は使い方次第」

「正誤は自分で見極める」

「質問こそが出力の鍵」

という3つの視点は、ChatGPTとの対話だけでなく、
人間同士のコミュニケーションにも通じる大切な要素です。

この本を読んだことで、AIとの距離感がグッと近づいたように感じます。

そしてこれからも、自分自身が、ChatGPTという優秀な道具の「使い方」を学ぶことで、

「より有効に活かしていける!」

⁠そんな手応えが得られた一冊でした。

この本は

・AIが、何かよくわからず怖い人

・言いたいことを言語化するのが苦手な人

・便利なツールは好きだけど、信用しきれない人

におすすめな一冊です!

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