『異世界料理道⑰』EDA/異世界でも、「絆と信頼」大切さを知る!

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てつやま
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こんにちは、てつやまです。

このたび、EDAさんの異世界料理小説『異世界料理道⑰』を読みました。

てつやま
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☆こんな人にオススメ!!

・「役割分担」って言葉にモヤモヤしてる人 

・誰かとちゃんと向き合いたいと思ってる人 

・田舎でも都会でも人間関係に悩んでる人

《作品情報》

・書名  異世界料理⑰

・著者  EDA

・出版社 株式会社ホビージャパン

・頁数  301

1.この本のここが凄い!

「異世界×料理」というのは、珍しいものではありません。

しかし、本作品が他の料理ファンタジー小説と違うのは、「チート」が全くないこと!

一つ一つ、異世界の食材と、見知った現代の食材を照らし合わせ、試行錯誤で料理していく。

そうして、料理を通じて、人と人の縁を紡ぐところが、ハートフル!

なぜこの本を読んだのか

他作品よりも、リアルに描かれた異世界料理小説だったから読み進めました。

没入しながら読むことができ、主人公とともに成長できる作品。

2.かんたんあらすじ

異世界に迷い込んだ少年が、料理の腕で、森辺の民と呼ばれる狩人の部族たちとの縁を結んでいく話。

17巻は、森辺の外への小旅行編。

心に響いたフレーズ

「なに、ギバを狩るのは俺たちの仕事で、野菜を作るのはお前さんたちの仕事だ。お互いに仕事をまっとうすれば、うまい食事にありつける!まったくよくできているものではないか」

森辺の狩人、ダン=ルティムのセリフ。

野菜売りのドーラとの会話における一幕。

ドーラが手掛ける農園の見学に来た森辺の一行。

その農園を見学して、初めて野菜作りの現場を見た狩人であるダン=ルティムには、とても新鮮に映ったのだと感じました。

80年間お互いを忌避し続けてきた森辺の民と町の民。

両者の相互理解の手助けになる、とても大事な一場面だと感じました。

「たとえお前が、あのミケルのように料理を作る力を失ってしまったとしても……私にとって、お前は何よりも大切な存在であるのだ。アスタよ」

女狩人、アイ=ファのセリフ。

アスタの嫁取りの話になって、アスタの自分に対する思いを聞いて、それに対して真摯に答えている場面。

森辺の中では男が狩人、女がかまど番を務めています。

しかし、ファの家ではそれが逆転しています。

そのことについて思い悩むアイ=ファだったが、お互いの気持ちを言葉にすることができて、それがとても幸せなことだとしみじみ実感しています。

彼らの絆がより深まっている場面

「人間が寄り集まる場所で、悪事と無縁でいられるもんか」

【守護人】ザッシュマのセリフ。

ダバックの商会長ディゴラと、外交官メイロスが、ダバッグのカロン肉の利益を不当に搾取していた。

この悪巧みに対して、「こんな のどかな街でも陰謀劇なんてあるんですね」というアスタのセリフへの返答。

このセリフはとても奥が深いと感じました。

「人間がより集まる場所で悪事と無縁でいられない」というのは、精錬潔白な森辺の民でも同じ。

それはスン家が、城の人間たちと接するうちに、自らの都合の良いように暗躍していたことからもわかります。

かつてはきちんと森辺の民として生活していたからこそ、族長筋に任命されたスン家。

そんな人々でも悪事に手を染めることがあり得るということ。

だからこそ、現在の三族長制というのは、悪事や腐敗を防止する上でとてもいい方法だと改めて感じました。

3.まとめ

読んだことで得られたポイント

森辺の民と町の民が、互いの仕事を尊重し合うことで理解が深まる場面が印象的でした。

アイ=ファとアスタのやりとりでは、性別の役割にとらわれず、気持ちを伝え合えることの大切さを学びました。

旅の中で見せるアイ=ファの素直な一言「今、楽しい」には、家族への愛情がにじんでいて心が温まりました。

そして、ザッシュマの言葉からは、人が集まる場所では悪事が起こり得るという現実を知り、三族長制の意義を改めて理解しました。

読後は、人との関わりや絆の深さ、そして社会の仕組みについて考えさせられ、心がじんわりと温かくなりました。

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