感想『豊臣兄弟!第23話「さらば半兵衛」』/「死にとうない」と満足気に逝った男の話

大河ドラマ
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てつやま
てつやま

こんにちは、てつやまです!

このたび、2026年度大河ドラマ『豊臣兄弟!第23話「さらば半兵衛」』を視聴しました!

スノ子
スノ子

スノ子で~す!

てつやまオジさん、今回もよろしく~

1.かんたんあらすじ

てつやま
てつやま

スノ子さん、第23話「さらば半兵衛」、観ましたか?

今回はもう…タイトルを見ただけで、期待値爆上がりでしたよね~!

スノ子
スノ子

タイトル見た瞬間に「あ、来るな…」って!

オジさん、今回の話、あらすじをざっくり教えてほしいんやけど!

てつやま
てつやま

今回の話を三行で言うと——

三木城攻略戦のさなか、竹中半兵衛が病を押して最後の知恵を絞る!

【羽柴の家】を命がけで守ろうとする選択!

それを望まぬ羽柴の人たち!

そして、力の限り生き抜き、「この仲間たちともっと一緒に…」と未練を残しつつ静かに息を引き取る…

てつやま
てつやま

こんな話でした。

スノ子
スノ子

「命の使い方、あなたはどうする?」って、竹中半兵衛から問われている感じがしたよね…

2.心に響いた名場面

スノ子
スノ子

オジさん、今回一番グッときた場面ってどこやった?

てつやま
てつやま

それはもう迷わずこのセリフ!

てつやま
てつやま

「死にとうないのう。まだ死にとうない」

「お前らのせいじゃぞ」

てつやま
てつやま

半兵衛が息も絶え絶え、横たわった状態で、今にも逝きそうな感じで、そうつぶやくんです。

スノ子
スノ子

えっ、「お前らのせい」って…どういうこと?

お前らのせいで、自分は死ぬんだぞってこと?

てつやま
てつやま

このセリフ、段階を追って説明しますね!

てつやま
てつやま

その言葉の直前、半兵衛の下準備が実って、毛利家との戦の風向きがこちらに傾いてくるんです。

てつやま
てつやま

その半兵衛の手腕をたたえながら、歓声をあげる仲間たち。

その声を、うつらうつらした意識の中、聞きながら言う言葉なんです。

スノ子
スノ子

喜ぶ仲間たちを見ながらのセリフなんやね…

てつやま
てつやま

だから「お前らのせい」というのは、

仲間といる時間が、こんなに名残惜しい、
「まだ死にたくない」と思わせる程、仲間との触れ合いが楽しかった

そういう愛情表現なんですよね。

スノ子
スノ子

「お前らとのバカ騒ぎが楽しすぎて、この世に未練が残ったじゃあないか」って感じのセリフってことか…

てつやま
てつやま

仲間を残して先に逝く未練を少しと、それでも「面白い人生だった」という満足感が、あの短いセリフに全部詰まってるんです!

スノ子
スノ子

不満じゃなくて、愛情なんやね。

この言葉だけ切り抜くとよくわからんかったけど、そう聞くと余計に泣けるセリフやん…

てつやま
てつやま

ここでふと私の頭に浮かんだのが、江戸時代に書かれた武士の心得書『葉隠』の一節、「武士道とは、死ぬことと見つけたり」という言葉です。

スノ子
スノ子

なんか、聞いたことあるようなないような?

てつやま
てつやま

このセリフ、死に方の話だと思われがちなんですが、正確には、

「死ぬ気で精一杯生きたか?」を問うた言葉なんじゃないかと私は解釈しています。

てつやま
てつやま

そしてこの話の竹中半兵衛は、まさにそれを体現していると思うんです!

未練はある、でも精一杯生き抜いた

—そういう達成感のようなものを感じた場面でした。

3.「この話のここが凄い!」3選

①半兵衛と小一郎(羽柴家の人々)との関係

スノ子
スノ子

おすすめポイント3選、まず①は何やったん?

てつやま
てつやま

ひとつ目は、半兵衛と小一郎(羽柴家の人々)の関係です。

てつやま
てつやま

今回の話で、信長と対峙した場面での半兵衛のこの発言に注目!

「これまで戦った中で最も手強き相手でございました」
「そして最も面白き戦でございました」

てつやま
てつやま

半兵衛がそこまで言うほどの戦いを、羽柴家連合軍という皆さまで繰り広げたのです!

スノ子
スノ子

半兵衛と小一郎(羽柴家の人々)の戦い?

てつやま
てつやま

信長の命令を実行しようとする半兵衛と、
それを必死に止めようとする小一郎と羽柴家の女性陣

—この攻防全てについてを、半兵衛は「最も面白き戦」と表現してるんです。

てつやま
てつやま

結局は、戦術では上回った半兵衛が、「心」を奪われることで負けを認めるという、美しい構図になってるんです。

スノ子
スノ子

それってドラマとしての創作なん?

それとも史実として、そういう事実があるの?

てつやま
てつやま

確かめてみましたが、「竹中半兵衛と羽柴家の女性陣」の関係性に関する一次史料は発見できませんでした。

戦国時代は男社会で、女性の動向がわかる史料は残りにくいんです。

スノ子
スノ子

確かにそうやろうねぇ…

てつやま
てつやま

「竹中半兵衛と小一郎の関係」については、『信長公記』などの一次資料に直接的な言及は見当たらず、後世の軍記物——『太閤記』や『武功夜話』などを参照するしかありません。

スノ子
スノ子

史実がどうかはわからんってわけやね

てつやま
てつやま

はい。ただそれでも、二人が羽柴陣営で共に働いていたことは確かです。

史料の骨格を土台に、脚本が人間ドラマを肉付け!

てつやま
てつやま

それがこの大河ドラマの作り方!

そして私個人としては、「そうであったらいいな」と思う気持ちが強いです!

スノ子
スノ子

ウチもそうだったらいいなあ~って思ってるよ!

②半兵衛と織田信長との関係

スノ子
スノ子

②は半兵衛と信長様の関係性についての話やね?

信長様って怖いイメージが強いんやけど、半兵衛は怖くなかったんかなあ。

てつやま
てつやま

今回、半兵衛は信長の命令に背く場面があるんですが…

スノ子
スノ子

ですが?

てつやま
てつやま

これが当時にして、どれだけヤバいことかというと……

現代の「上司の命令に逆らった部下」じゃ全然足りない!

自分だけでなく家族・家臣まで皆殺しになりうる行為なんです。

てつやま
てつやま

しかも「命令違反」に加えて「信長への虚偽報告」まで重なることになりますし…

スノ子
スノ子

うーん、それ、絶対死ぬやつやん…

てつやま
てつやま

大河ドラマでの半兵衛も「羽柴家に類を及ぼさないように、自らが責めを負う」と言っていましたが、嘘がばれたら、自分ひとりの責任では難しいと感じたはず。

スノ子
スノ子

だからこそ、あんなに羽柴家の面々から恨まれようとも、黒田官兵衛の息子の命を狙い続けたんやね…

てつやま
てつやま

そして、その気持ちを十二分に察したからこそ、

「半兵衛だけにそんな業を背負わせるわけにはいかない!」

小一郎も必死で抵抗したんでしょうね!

スノ子
スノ子

ところで話変わるんやけど、半兵衛って信長様の部下なの?秀吉の部下なの?

ウチ、その辺がずっと曖昧で、よくわからんかったんやけど。

てつやま
てつやま

結論としては、竹中半兵衛は、
「信長の配下に属しつつ、秀吉の与力として動く」というポジションの人です。

つまり、秀吉と横並びに近い独立した将、というイメージ。

スノ子
スノ子

信長様の配下ではあるんやね

てつやま
てつやま

そのとおり!

ここで一つスノ子さんにお聞きしたい!

「半兵衛が信長直属を断り、秀吉を選んだ」という逸話、ご存知ですか?

スノ子
スノ子

へ?そんなエピソードあるん?

てつやま
てつやま

まあ、結論としては「話としては魅力的だが、史実としては根拠が薄い」創作ではないかと考えられているエピソードなんですが…

てつやま
てつやま

竹中半兵衛の嫡子・竹中重門が記した『豊鑑』では
「秀吉の要請で信長が与力として付けた」とあって、自ら選んだとは書かれていませんし。

てつやま
てつやま

しかし、秀吉と半兵衛との関係性を強化する上で、とても面白い話だと私は思います。

スノ子
スノ子

ちなみにその逸話のソース(根拠となる文献資料)は?

てつやま
てつやま

この逸話の主な出典は 『武功夜話』。

信頼性に疑問が残る二次資料で、実は偽書論争があり、賛否が分かれる資料です。

てつやま
てつやま

この資料内では以下の内容が描かれています

  • 信長が秀吉に「半兵衛を口説け」と命じる
  • 秀吉が三顧の礼で三度訪ねる
  • 半兵衛は「信長直属はお断り。ただし秀吉の下なら」と承諾する
てつやま
てつやま

そしてこの「三度訪ねた秀吉を選ぶ」という話は、
『三国志演義』で劉備が諸葛亮を迎える「三顧の礼」がモデルだと思われます。

スノ子
スノ子

へえ!三国志がモデルになっとるんや!

昔の話同士、つながっとるんやねえ。

てつやま
てつやま

今回の大河ドラマでは、最後に半兵衛と信長がやりとりする場面があります。

てつやま
てつやま

あの二人を見ていると、

信長にとって半兵衛は賢く有能な一人の家臣であり、

半兵衛にとって信長は天下一統という目標を持つ主だった。

それぞれが、個々の役割をしっかり果たすという点で、似た者同士だったのかな、と感じました。

スノ子
スノ子

半兵衛の「お役に立てず申し訳ございません」に対して、

信長様の「大儀であった」は、お互い尊重している間柄っぽくて良かった~

③半兵衛と蜂須賀正勝との関係

スノ子
スノ子

③は?蜂須賀正勝との関係

まず、蜂須賀正勝さんって、どういう立ち位置の人やったっけ?

てつやま
てつやま

蜂須賀正勝(通称・小六)は、秀吉の古くからの盟友です。

そして、とても豪快な武将。

半兵衛とは対照的なキャラクターで、『豊臣兄弟!』でも掛け合いが最高でした!

スノ子
スノ子

掛け合いが最高やったん?

たとえば、どんな風に?

てつやま
てつやま

たとえば今回の第23話なら、今にも死にそうな半兵衛に対して、軽口をたたく蜂須賀正勝というシーンがありました!

半兵衛「私にはさほど時が残されておりませぬゆえ」
蜂須賀「何を言い出すかと思えば!お主のようにふてぶてしいやつは、そうやすやすと死なぬわ!」
半兵衛「蜂須賀殿。ふてぶてしくとも病にかかれば死にまする。それくらいのことはわきまえておいた方が」
蜂須賀「わかっておるわ!もうよい!」

スノ子
スノ子

漫才か!まさにツッコミとボケやん!

半兵衛がボケで蜂須賀さんがツッコミ?

てつやま
てつやま

そうなんですよ!

演じる高橋努さんも、以前、半兵衛登場前のとあるインタビュー記事で、こうおっしゃっています。

「これから登場する竹中半兵衛(菅田将暉)とは、真逆のタイプなんです。
ボケとツッコミみたいに、対になっている感覚があります」
(2026年2月22日シネマトゥデイ「「豊臣兄弟!」高橋努、蜂須賀正勝と竹中半兵衛の関係に言及「対になっている感覚」」記事より引用)

スノ子
スノ子

大河ドラマとしては、そういう対を成す存在やったんやね。

史実ではどうやったん?

仲が良かったっていう記録はないん?

てつやま
てつやま

先ほど出てきた一次資料の『豊鑑』でも、同じ羽柴陣営にいたことは確認できますが、個人的に親しかったという記録は確認できませんでした。

てつやま
てつやま

「美濃斎藤家から半兵衛を調略した際に蜂須賀も同行していた」という通説も、後世に『三国志』の関羽ポジションとして当てはめられた可能性が高い、と考えています。

てつやま
てつやま

でもだからこそ、この大河ドラマが描いた「名コンビとしての二人」が、観ていてニヤニヤを誘発していたんですよね~

スノ子
スノ子

そっか。

でもラストの蜂須賀さんの顔、めちゃくちゃ良かったよね…

「え、嘘やん」みたいに呆けた顔してて。

てつやま
てつやま

口をうっすら開けて、目を見開いて固まる表情

—まさに青天の霹靂。

てつやま
てつやま

毛利家との戦が動き始めて「さあこれから!」というタイミングでの唐突な死に、悲しむよりも先に「嘘…」と茫然自失。

てつやま
てつやま

そして半兵衛を抱きかかえて「起きんか半兵衛ぇ~」と泣くシーン。

高橋努さんの演技が本当に…良い!

4.今後の展開予想(考察)

スノ子
スノ子

次の話のタイトル、なんだっけ?

てつやま
てつやま

第24話のタイトルは「軍師官兵衛!」です。

スノ子
スノ子

「軍師官兵衛」!?

それって2014年の大河ドラマのタイトルと一緒やん!

てつやま
てつやま

『豊臣兄弟!』でそのタイトルを使ってくる

—これはおしゃれな伏線回収ですよね。

2014年の岡田准一さん版『軍師官兵衛』を観ていた人は特に刺さるはずです。

スノ子
スノ子

小粋で心憎い演出やんね!

てつやま
てつやま

ストーリー的には、半兵衛という好敵手を失い、さらには息子の命を半兵衛に救われた官兵衛。

そんな彼が、生前の半兵衛が言った「仲間になってくだされ」という願いをどう自分の中で受け止めるかが見どころ!

てつやま
てつやま

野心はありながらも潔癖な性質の官兵衛が、羽柴兄弟の力になっていくはず。

次回も、目が離せません!

スノ子
スノ子

確かに、官兵衛もこれで心が動くはずよねえ…

来週も楽しみやわ!

てつやま
てつやま

それでは、また大河ドラマ『豊臣兄弟!』の感想ブログでお会いしましょう!

スノ子
スノ子

またね~

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